今は岩石砂漠ですが、今日みなさんが木を植えることで十年後、二十年後には立派な森となっていることでしょう！木の植え方ですが、まず岩石砂漠に深さ二十センチくらいの穴を掘ります。次に水をためたたらいに苗木の根っこの部分をさっと浸して、掘った穴において、まわりから土をかぶせたら、一応はできあがりです。それから最後に植えた苗木の周りにわらを敷きます。しきわらはすでに岩石砂漠のところにおいてあります。それでは、みんなで苗木と水とたらいを運びましょう」

　わしはミミズクが説明しているあいだ、それとなくペンギンの様子を見にいったんじゃ。

「今日はお日柄もよく…いかがいたしますかな？ペンギンさん？」

「せっかくきたんだから、バリバリ植えていきますよ！」

と、ヒゲのペンギン。

「ちょっとそこのコノハズク君、そうだキミだ！ペンギンさんたちのために苗木を運んではくれないか？」

と、わしは頼んだんじゃ。

「おいら、自分で運ぶよ」

「いえ、いえ、それにはおよびません。ペンギンさんのために高級リムジンを用意いたしましたので、あなた方はあれで目的地まで…」

と、わしは昨晩、急きょ、街までいってムリをいって借りてきたリムジンを指した。