「まあ、たしかにそりゃあそうだけど…コンブがなくなるとオキアミまでいなくなるからね!でも、この前みたいに食べすぎで”おなかがいたい” なんていいださないでおくれよ!まったく、食いしん坊なんだから…」

「うっ…それをいわれるとつらい。でもペンギンはみんな食いしん坊だよ!」

「アデリー君は特にねぇ」

 さっそくおいらとヒゲペンギンのおじさんは、海の中へもぐったんだ。でもぜんぜんウニやアワビを見つけることができなかったんだ。

それになんだか海がにごっているような…。ついにあきらめて、おじさんとおいらは海からあがってロイヤルペンギンさんのところへもどった。

「おや、もうウニやアワビはとれたのかい?」

「ロイヤルペンギンさん!それがまったくいないんだよ…うっうっ…」

「なにい、いないだって!それにしてもアデリー君そのくらいのことで泣き出すこともないだろう?」

「だって、だっておいらすごく楽しみにしてたのに…」

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