『リサイクルを学んだペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 

 おいらは昨日、王様ペンギン主宰のリサイクル博覧会を見物しにマッコーリー島へいってきたんだ。博覧会では缶やガラスびん、紙っていうような品目ごとのパビリオンがあってね…それぞれどんな風にリサイクルされているのかっていうことの解説があって、リサイクルに使われる最新の機械が展示されているんだ。おいらはまず、ガラスびんのパビリオンにはいった。ガラスびんはリターナブルびんとワンウェイびんとに分けられるんだって。リターナブルびんは牛乳びんやビールびんのように洗って何度も繰り返し使うびんのことなんだ。かたや、ワンウェイびんは一度使ったらくだいてカレットっていうガラスくずにして、それにケイ砂とソーダ灰それに石灰っていう薬品を加えて1500℃で溶かしてびんに再生するんだ。びんを捨てるときによく透明なものとそれ以外の色のついたものとに分別するよね…あれは色つきガラスから色を抜くのがむずかしいからなんだってさ。

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