さらに数ヵ月後…。今度はイワトビ君とコアラちゃんに会いにいったんだ。ちょうど、シュレーターペンギン先生がコガタペンギン君のところにきていた。コアラちゃんは数ヶ月前よりもさらに大きくなっていた。ひょっとしたらコガタペンギン君よりも大きいんじゃないの?シュレーターペンギン先生が、

「もうそろそろ、コアラちゃんを生まれ故郷のユーカリの森へひとり立ちさせてあげないといけないな」

っていったんだ。

「この子はまだまだ赤ん坊ですよ!ユーカリの森なんかに放せません」

「コアラっていうのはふつう、一歳でひとり立ちするもんだよ」

「そんことはありません。まだこの子は…」

「だけどこのままずっとコアラちゃんといっしょにいることはできないんだよ」

っておいらはコガタペンギン君にいった。

「まだまだこの子は…だってついこの間まで、おかあさんの袋のなかでピーピー泣いていたんですよ!」

「コガタペンギン君!コアラちゃんはコアラの仲間といたほうが絶対しあわせなんだよ。死んだコアラちゃんのお母さんだって天国できっとそう願っているはずだよ!」

「イワトビ君がそういうのなら、明日、コアラちゃんをユーカリの森に放してきますよ」

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