「コガタペンギン君はえらいんだね!」

「そうでもないですよ。こうして育てはじめるとかわいらしくて!今赤ちゃんが入ってるこの袋は私めが白い布をぬって作ったんですよ。それからこっちのコアラのぬいぐるみはハネジロちゃんが“この子のお母さんに!”って作ってくれたんです。けどやっぱりこの子はお母さんコアラのぬいぐるみよりも、パパの私めの方が好きみたいなんです。だってこうやって甘えてくるんだから…あ〜あ、よしよし…」

ってコガタペンギン君は赤ちゃんコアラをあやしたんだ。

「その子の名前はなんていうの?」

「この子の名前ですか?この子は“コアラちゃん”ですよ!」

「そのまんまだね!」

 コガタペンギン君はほ乳ビンでミルクをあげたりあやしたりと、それはすごい子煩悩ぶりだった。

 

 それから半年後。おいらはマカロニ君といっしょにコアラちゃんの様子を見にいったんだ。コアラちゃんは半年前とはくらべものにならないほど大きくなっていた。

「コアラちゃんずいぶん大きくなったね!」

「まだまだ赤ん坊ですよ」

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