どうもこうも、カニを夢中で追いかけてたらテグスがからまっちゃったんだよ!」

「おいらがかみ切ろうとしたんだけど、うまくいかなかったんだ」

「それならシロにかみ切ってもらおうよ」

ってイワトビ君がいいだしたんだ。それをきいたチドリ君はおずおずと後ずさりした。

「こわがることなんかないよ。シロはやさしい犬だし絶対にうまくいくよ!」

「足ごとかみ切ったりしない?」

「大丈夫だよ!それにこのままじゃシベリアにいけないよ!」

 イワトビ君がガラパゴス博士の機械を通じてシロにワケを説明したんだ。チドリ君も覚悟を決めたらしく、シロにテグスがからまった足を差し出した。シロはうまくテグスをかみ切ってくれたんだよ!チドリ君の足にはキズひとつつかなかった。チドリ君はすごくよろこんで、

「ありがとう!これでみんなとシベリアへいけるよ。ホントにありがとう!」

っていったんだ。


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