ってチドリ君と話しあっていると、イワトビ君がやってきた。イワトビ君は、

「ボク、ちょっとシロのことをさがしてくるよ」

っていって、ラングレー号で飛び立っていったんだ。

 チドリ君たちはカニやゴカイを食べるのに忙しそうだし、イワトビ君はシロを探しにいっちゃったから、おいらは一羽で海へ出て、イカをたらふく食べたんだ。日本近海のイカもなかなかいけるねぇ。そしてチドリ君たちが休んでいる干潟へもどったんだ。すると、おいらに『いっしょにこない?』ってさそってくれたチドリ君の足にテグスがからまっていたんだ。チドリ君は思うように歩けないしシベリアにもいけないって困っていたんだ。おいらがテグスをかみ切ろうとしたけど、うまくいかなかった。ここからお医者さんのシュレーターペンギン先生のところへつれていくわけにもいかないし、もうすぐほかのチドリたちはシベリアへ出発する予定だし、このままだとチドリ君一羽だけがここにおいてけぼりになっちゃう。

 そこへ、イワトビ君がラングレー号に乗ってまいもどってきたんだ。犬のシロをつれてね!イワトビ君がチドリ君を見て、

「どうしたの、その足は?」

ってきいたんだ。


つぎへ、

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