次の日、おいらはイワトビ君といっしょにチドリ君との待ち合わせ場所へいったんだ。イワトビ君はグライダーのラングレー号に乗ってね。

 そうしてチドリ君たちと北へ北へとむかったんだ。ニュージーランドを出発してニューギニアを通って、赤道をこえてフィリピンへ渡った。そこから台湾をぬけて日本にやっとたどりついたんだよ。

 チドリ君たちはすごくきれいな干潟にとまって休むことにしたんだ。さっそくチドリ君たちは干潟にいるカニやゴカイをついばみはじめた。そこはすごくのどかな雰囲気でシギやアジサシなんかの水鳥たちが大勢羽を休めてた。ウミネコなんかみゃ〜みゃ〜いいながら眠たそうにあくびをしてるんだよ!おいらが住んでいる南極とは大違いだな。おいらも老後はこんなところでのんびり暮らしたいなあ。あっ!まだ老後のことなんて考えちゃいけないよね!気をとりなおしてと、

「ここはずいぶんきれいな干潟だねェ」

っておいらはチドリ君に話しかけた。

「ここは数年前から人間たちが水をきれいにしたり、ササを根ぐされさせたりして干潟を守ってくれてるんだよ」


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