『南下したペンギン』
「いいけれど、ごらんのとおりまだ花は咲いていないわよ!」
ってこたえた。
「あ〜あ、近頃じゃ良いお花畑が少なくなっちゃって…人間たちがお花畑を壊したり、人間たちがお花畑を作ってもたくさんの農薬をまいたりするから、養蜂に適したお花畑が昔よりもめっきり減ってきているんだよ…けれどここなら大丈夫!」
「ミツバチは刺さないんですか?」
ってコガタペンギン君がきいた。
「めったに刺さないよ」
「まれには刺すってことですか?」
「そういわれたら何にもできないよ!たとえ刺されても、スズメバチほどひどくはならないから」
フンボルトさんが、
「ミツバチは菜の花の受粉をうながしてくれるから、ここで養蜂をするのなら大賛成よ!けれど、ロイヤルペンギンさん!そのかわりあなたにも天ぷらを食べてもらうわよ、いいわね?」
っていいだした。 |