『マフラーをもらったペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 おいらは久しぶりにコガタペンギン君に会いにフィリップス島へいった。

「やあ!コガタペンギン君!久しぶりだねえ。ところで今なにしてるの?」

「アデリー君じゃないですか…私めはこれからオーストラリアの牧場へ、この牧草を運ぼうとしているところなんですよ」

 コガタペンギン君は迷子になった羊や山羊をオーストラリアで飼っているんだ。

「牧場に牧草を運ぶの?ふつう、牧場には牧草がはえてるものなんじゃないの?」

「そりゃあそうなんですが、私めの牧場は数年前からいくら種をまいても牧草がはえなくなっちゃったんです。それで羊たちがおなかをすかせるんで、こうやって牧草をもっていってあげなくちゃならないんですよ」

と、いうことでおいらはコガタペンギン君が牧草を運ぶのを手伝ったんだ。

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