ペンギンみんなが病院前の広場に集まった。

「その燃えがらをガラパゴス博士のお花を寒さに強くする機械に入れればいいんじゃないのか?」

って王様がいったんだ。

「王様、もっといい機械がありますよ!それは燃えがらに入ってるダイオキシンをリグニンにもどす機械なんですよ。猛毒のダイオキシンっていうのはリグニンを燃やすと出来るんです。リグニンはふつうの植物に入ってるものだから当然無害なんですよ!そしてここからがすごいとこなんだが、ふつうのどこにでもある紙を水にふやけさせたものの中にリグニンを入れると寒天みたいにかたまるんです。いや、寒天よりもずっとかたくなってなんと木材になるんです!だから、かたわくに紙をふやけさせたものを流しこんでリグニンを加えるといろんなかたちの木材が出来るってワケですよ!どうかね、ロイヤルペンギン君、今度作る飛行船の材料に使ってみては?」

「博士!それは飛行船の骨格に使えそうです」

「ボクがこれから作ろうとしているグライダーにも使いたいんですが…」

ってイワトビ君がきいた。

「もちろんかまわんよ。ホントはこの自然の中にはゴミなんてものはないはずなんだ。おそらく地球上でゴミをだすのは人間くらいなもんだろう。すべてのものは色々なかたちに姿を変えても自然のわっかをぐるぐるめぐりめぐってるだけなんだ。ただ、一周するのに速いかおそいかのちがいがあるだけなんだよ。

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