次の日。

 ペンギンみんながあの浜辺に集まったんです。浜辺から海のほうをながめていると、又次郎さんは波が作るチューブの中で波にかろやかにのりながらあらわれたんです。


「おや、みんなきているね。みんな、僕のはなしをききたいんだね。それじゃあ、今日は“水の循環”のはなしをしてやろうか。水っていうのはいろいろと形を変えてこの地球上をぐるぐる回っているんだ。当然のことながら海にはたくさんの水があるよね。って、いうより海は水でできている。その海の水は陽の光を受けてどんどん蒸発するんだ。蒸発して水蒸気となった水をいっぱい含んだ空気が上昇して上空で冷やされて雲を作る。この雲が雨や雪をふらせる。雲は十種類もあるんだ。巻雲・巻層雲・巻積雲・高層雲・高積雲・積雲・層積雲・乱層雲・層雲それに積乱雲の十種さ。このうちよく雨を降らすのは乱層雲と層雲とそれから積雲と積乱雲だよ。積乱雲は雹やあられ、雷まで落とすし、台風も積雲・積乱雲の仲間だ。巻積雲は雨が降るきざしを教えてくれる雲だ

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