「あたしたちとおんなじペンギンなの?」

って今度はフンボルトさんがきいたんです。

「又次郎だい!」

又次郎のみてくれは確かにペンギンなのですが、透明のガラスみたいなくつをはいているんです。

「風野又三郎っていうのは有名だけど…」

ってマカロニ君がいいかけると、波野又次郎が、

「ああ、あいつは僕の弟分さ」

っていったんです。

「弟分…ですか?」

って私めがいうと又次郎が、

「そうさ、あいつは僕がいないとなんにもできない」

っていったんです。

「キミは波ってことなのかい?」

ってジェンツー君がきいたんです。

「…だから、又次郎だって」

「キミはどこからやってきたの?」

「僕は年がら年中、世界中を回っているからね…どこからきたか?ってきかれてもなんてこたえていいのやら…南極からハワイを回ってここにきたっていうのが手っ取り早いかなあ…」


つぎへ

ホーム