次の日

「今日は海風と陸風のはなしをしよう。前にいったかもしれないけれど、風は空気が動くことなんだ。空気が動くには温度差や気圧の差が必要で、空気は温度が高くなると、温められると上へ上へと上昇するし、風は気圧の高いところから低いところへ吹くんだよ。海は陸地よりも暖まりにくくて冷めにくい。そもそも水が暖まりにくくて冷めにくいからね。海沿いで昼間、陸地は太陽光線によってすぐに暑くなるけれど、海は陸地ほど暑くならない。海と陸との間で温度差ができることになる。暑くならない、温度が低い海から暑くて温度が高い陸地に向かって吹く風が海風なんだよ。海風が吹くと、波乗りに向いた波ができるんだろ?夜になるとこれとまったく反対のことが起こる。つまりは陸から海に向かって陸風が吹く。風野又三郎はそうやって吹くことができるんだよ。ヤツは太陽光線っていう波によって動かされているのさ」

「キミと風野又三郎は仲が悪いの?」

ってアデリー君がきいたんです。


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