われわれ地球上で生きているものは必ず自然の放射線をいつもあびているんだよ。ほら、そこにガイガーカウンターっていう放射線を見つける機械があるだろう…それのスイッチを入れてみてごらん」

 おいらは博士のいうとおりガイガーカウンターのスイッチを“オン”にしてみた。するとその機械から時おりピコ・ピコ音が鳴りだした。

「ピコピコ音がしたときが放射線を検出したってことだよ。今検出しているのが天然の放射線だ。今よりも大量の放射線を検出すると、ピコピコなる回数がふえるわけだ」

「へ〜え、ふつうにしていても放射線をあびているんだね」

「そのとおり、地球が出来上がってから45億年間、地球上にはたえず放射線がとびかっているんだ。それは宇宙から来るものや地面から地球から出てくるもの、さまざまだけれど、その地球上で生命は誕生し今の今まで生きてきたんだ。おそらくこれから先もそれはかわらないだろう。だから地球の生き物には自然の放射線は必要なものかもしれないな」

「ところで博士はさっき放射能を取り除く銃を発明したっていってたよねェ…今博士が持っている銃のことだけど…自然の放射線をそれでなくしても意味ないんじゃないの?だっておいらたち地球の生き物には放射線が必要なんでしょう?」

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