「自然の放射線は生物にとって必要だが、人間たちが作った核ミサイルは別だよ!しかも核ミサイルが海底に沈んでるんだから…」

「核ミサイルが海に沈んでるの?!」

「ああ、世界中の海底にはたくさんの核ミサイルが沈んでるんだ!」

「どうして人間はそんなあぶないことをするんだろうね!」

「人間がやることにいちいちどうして?なんて理由を考えていたらこっちの気がおかしくなってくるよ。なんてったって人間はひとつしかない地球を何回も破滅させるほどの核ミサイルを作ったんだから…ほかの生き物の事なんかまったく眼中にないんだからイヤになっちゃうよ!しょせん、われわれペンギンには人間様のやることなんか理解できないものなのさ!ところでアデリー君、明日、海に沈んでいる核ミサイルの放射能をこの電子銃で取り去ろうと思うのだが、ちょっと手伝ってくれないか?」

「核ミサイルにそばにいっても大丈夫なの?あぶなくないの?」

「危険は危険だが、この放射線をさえぎる服を着ていれば大丈夫だし、もしも核ミサイルが爆発するようなら地球上どこにいてもあぶないよ」

 つぎへ、

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