『待つことにしたペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 ある日おいらはガラパゴス博士のところに遊びにいったんだ。博士はきみょうな猟銃みたいなものをかまえていたんだ。

「博士!こんにちは」

「やあ、アデリー君」

「なにしてるの?そんなぶっそうなもの持ってさあ!」

「ああ、これかい、これは私が発明した電子銃だよ。こいつで加速した電子を放射能を持つものにぶつけてやると、放射能を取り除くことができるんだ。加速した電子自体、放射線とみなすことができるから、“毒をもって毒を制す”みたいなものだな。だから放射能を持っていないふつうのものに加速した電子をぶつけてしまうと、ぶつけられたものはものによっては放射能を持ってしまうんだ。それにこの電子銃を生き物にむけて撃つと、撃たれた生き物は死んでしまうかもしれないんだ!だから取り扱いには注意しないといけないな」

「放射能?放射線ってあびると死んじゃうヤツ?」

「まあ、多量の放射線を一気にあびると死んでしまうこともあるけれど

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