川からちょっと森に入ったところを新しいオランウータンの保育園に決めたんだよ。そこには目印になる大きな木が生えていた。みんな、新しい保育園でひと休みしていると二羽のサイチョウが大きな翼を広げてやってきた。

「ペンギン君!ペンギン君!たいへんだ!火事だよ!山火事だ!むこうで火の手があがっているよ!ここにいちゃあぶないよ!きっとここにも火がまわってくるよ!早く逃げたほうがいいよ!それにこの前の火事は半年も続いたからね!ここもあぶないよ!」

って教えてくれたんだ。サイチョウは安全な方向に飛び去っていった。

「せっかく引っ越してきたばかりなのに…」

ってマゼラン君がつぶやいた。

「マゼラン君!火を消す方法はないの?」

っておいらはきいてみた。

「山火事を消す方法なんて…自然に消えるのを待つしかないよ!」

「そうだ!おいら、ガラパゴス博士に山火事を消す方法をこの前もらった“腕輪”できいてみるよ」

おいらは、フリッパーにはめた“腕輪”で博士をよびだしたんだ。

「博士ですか?アデリーペンギンだけど、今おいらはボルネオ島のジャングルにいるんです。そこで山火事が起こっているんだよ。だんだん火が広がっているみたいなんだ。山火事を消すいい方法を教えてくれませんか?」

「う〜ん、雨を降らせれば火は消えてくれるかもしれないな。わたしの発明品の中に雨を降らせるロケット弾っていうのがある。

つぎへ、

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