そして風車を組み立てはじめた。おいらも手伝ったんだよ。ものの数十分で完成したんだ。組み立てたばかりのセイルウイング型風車の回転軸に発電機を接続した。風車が風を受けて回りだしたんだ。すると発電機につながれた電子オルゴールが鳴りだした。

「アデリー君!どうだい?スネアーズ島風車群は?」

「ホントすごいよ!壮観だね!それにしても、どうして海辺に風車群を作ったの?」

「陸地よりも海辺のほうが障害物がなくて、風を効率よく捉えることができるからさ」

おいらたちはしばらくのあいだ、スネアーズ島風車群をながめていた。おいらは、

「スネアーズじいさん!ところで風車を使った占いっていうのは?」

ってきいたんだ。

「あ〜あ!占いか?それは、あの風車にはそれぞれ発電機がついていて、風車が回れば電気を起こす仕組みになっている。その電気で、私とガラパゴス博士が共同で開発した占いマシーンを動かすんだよ。占いマシーンの使い方は簡単。マシーンのこの部分にフリッパーをかざすだけで占ってもらえるんだ。今までの私の占いは“大吉”や“吉”、“凶”といった、いわば抽象的なものだったが、この占いマシーンはそれよりもずっと具体的に占ってくれる」

つぎへ、

HOME