キガシラさんが、

「“親愛なる南のペンギンたちへ、”ではじまるこのお手紙、そのあと、暗号かなにかだと思うんだけれど、なんて書いてあるのか?博士にはわかりますか?」

ってガラパゴス博士に手紙をわたした。博士は手紙を見ると、

「なになに、親愛なる南のペンギンたちへ、…なるほど、これはきっと150年くらい昔に水鳥たちの間ではやった暗号だろう。マグニエで解読できるかもしれない」

っていったんだ。

「マニグエ?」

「マニグエっていうのは暗号解読器のことだよ」

って博士はタイプライターみたいなものと細長い箱とを持ってきた。

「手紙の文面をマニグエに打ち込めば、きちんとした文章になってくれるはず、ただ問題なのは7本あるシリンダーの内2本をマニグエにセットしなければならないことだ。ちゃんとした組み合わせのシリンダーをセットしないと解読できないんだ。シリンダーは暗号を解読するための鍵みたいなものだからね。シリンダーの組み合わせが21通りあるけれどすべて試してみればいいだろう…」

っていいながら博士は手紙の文字をマニグエっていうタイプライターみたいな機械に入力したんだ。

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