『犬と仲良くなったペンギン』

 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 ある時、イワトビペンギン君が息せききってやってきた。

「アデリー君!ボクがいつも遊んでいる岩場に犬がいすわっちゃって、たいへんなんだよ」

「ワンワンほえる犬が、かい?」

「そうなんだ!犬が一匹、とつぜん、あらわれておそいかかってきたんだ。ボクはかみつかれちゃいけないと思って、とっさにくちばしでつっついて難をのがれたんだ」

「どこからきたんだろう?それにどうしてイワトビ君のところにきたんだろうね」

「そんなのわからないよ!ただ、ボクのところでまだよかったのかもしれない。これがキガシラペンギンさんやハネジロちゃんのところだったら、犬にかみつかれてたかもしれないよ!」

「ホントだね!…どんな犬なの?」

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