初めてのお使い


しかたなく、Kちゃんは高速道路の入り口に入りました。
「ボクやるよ!だって一人前の男だもん!さっきは絆創膏をつけてくれたし…けど、一区間だけだよね!」
と、Kちゃんは念を押すかのように確認しました。新しい運転手さんのハンドルを握っている手がふるえているのがKちゃんにはわかりました。そして高速道路の加速路線に入ったみどりのKちゃんは658ccのエンジンをフル回転させました。幸いなことに高速道路はがら空きでKちゃん以外の車は走っていませんでした。
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