早春にて・その2
「ぼくかい?ぼくは“ムーミン谷”っていうおとぎの国からやってきたんだ」
「オー・マイ・ゴッド!!おっ、おとぎの国…ですか!!??…ユーは神の救済が必要です!この近くに教会があります。今すぐに私と一緒に教会へ行きましょう!」
と、“金髪の青年”はそう言って“パイプの青年”の腕をつかんで引っ張った。
「おい、おい、ちょっと待ってくれよ!ぼくには宗教なんか必要ないのさ!」
「そんなこと、教会へ行ってみなければわかりませんね!」
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