問題の7月がやってきた。みんなエレバス山のふもとに集まった。でも20日過ぎまでなにも起こらなかった。みんなだんだんエレバス山が噴火してほしいやら、してほしくないやら、ふくざつな気持ちになってきた。25日の午後3時をちょっとまわったころ、地震があったんだ。ゆれは大したことはなかったけれど、山の頂の方からゴオーッってなりだした。エレバス山が噴火したんだ!!火口にすっぽりかぶせたパイプのまわりから少し煙がもれて、噴火のエネルギーがパイプを伝って機械に流れ込んだ。すると急に電気を作る機械が動きはじめたんだ。機械につながっている電球が光りだした。

「ほう!計算どおり機械が動いてるぞ!成功だ!!」

ってガラパゴス博士がさけんだ。これをきいたアデリー君は、

「博士!ありがとう!!みんなもありがとう!みんなのおかげでおいらのお花畑も住みなれたところも無事です!!」

って目をまっ赤にしてた。よかったね!アデリー君!!

 

 ボクはマカロニペンギン。ホーン岬に住んでいる。キミたち人間もボクらみたいに電気を作るようにすればエネルギー問題も解決するんじゃないの?

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