「悪いことばかりでもないよ!7月にエレバス山が噴火することがわかっているのなら、噴火のエネルギーを電気にかえることができる。電気を作る方法はいろいろあるけれど、ジェットエンジンを使うやり方があるんだよ。それを応用して、火山の噴火をジェットエンジンに見立てて発電するんだよ。わたしはこの前、その機械を発明したんだよ」

「別にそんことまでして電気を作らなくてもいいんじゃないの?火山が噴火するんだよ!火山灰がふってきて火山弾が飛んできて、それから溶岩が流れてくるかもしれないんだよ。あぶないんじゃないの?」

「それを全部、電気に変えるんじゃないか!それに、今、使っている石油はあと数十年でなくなるんだよ!石油がなくなったら電気も作れなくなっちゃう。ここら辺りで、石油以外から電気を作ることを考えないとたいへんなことになるよ!!エレバス山の噴火は100年間つづくっていうから、これからそれで100年間は電気を作れるっていうことになるよ!」

「ふ〜ん、でもその機械で電気を作ったところで、噴火をおさえることはできないんでしょ?」

「いや、そうでもないんだな!計算どおりにいけば、噴火の煙や熔岩をすべて機械に送りこむことになるから、噴火が起きてもかるい地震があるくらいでほかは何にも心配はいらなくなるよ!」

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