「ところでキミはここでなにをしてるんだい?」

「おいらはジェンツー君!キミのことを探していたんだよ!」

「ボクに何かよう?」

 おいらは空気の中の炭酸ガスを海に持っていくために、フンボルトさんの機械を動かしたことや、海に電気を流したこと、それからビクトリア先生の紹介でここにやってきたことをジェンツー君にしゃべった。するとジェンツー君は、

「そりゃあ、海にそんな電気を流したらそこにいた魚はギョッとしたろうねェ。魚だけにギョッ、なあんてね…アッハッハッハハハハハ…」

って笑い出したんだ。ジェンツー君!今のしゃれのつもり?それともジェンツー君っていったい???

「さっきいったように、空気の中の炭酸ガスをへらそうとしたんだけど、どれもうまくいかなかったんだ。そこでジェンツー君が飼っている炭酸ガスを食べて育つプランクトンを海でふやしたいと思うんだ」

「それはダメだ!前に二度も海で飼おうとしたんだけれども、二度ともザトウクジラに食べられちゃったんだ!」

「ザトウクジラっていつもくだらない歌ばかり歌ってる…」

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