つまり、人間たちが使っている、ケータイとインターネットを組み合わせて、それをもっと発展させて使いやすくしたものと思えばいいんだよ。たとえば、今からスネアーズじいさんの占いを聞いてみたいと思えば、すぐにスネアーズじいさんとはなすことができる。おそらく、今スネアーズじいさんは絶海の孤島のスネアーズ島にいるはずなのだが…やあ!スネアーズじいさん、ガラパゴスペンギンだが今日の私の運勢はどうなっているのかな?」

って博士は”腕輪”で遠くにいるスネアーズじいさんとはなしはじめた。

「博士、今日の運勢はおおむね小吉といったところだよ。それよりもとっておきのはなしがあるんだが…」

「小吉か…とっておきのはなしってなんだい?スネアーズじいさん」

「キミは“賢者の贈り物”っていうはなしを知っているかな?ある若夫婦が互いにクリスマスにプレゼントしようと考えた。夫は妻の長い髪に似合う櫛を買った。自分の一番大切にしていた金時計を売ったお金でね。一方、妻は夫のために自分の長い髪を売って夫の金時計にあうプラチナ製の鎖をプレゼントしようとした。髪を短くしてしまった櫛と金時計を手放してしまった鎖。クリスマスの日、もはや不要となってしまったプレゼントを持ち寄った若夫婦ではあったけれど、お互いがお互いの事情を知りますます愛情が深まった、とまあこんなはなしだ。しかし、現実的にはこんなにうまくはいかないと思う。

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