「ウォーカーなんたらのおかげで高気圧と低気圧がぶつかって?…フンボルトさんのいうことはまるで暗号みたいでさっぱりわかりませんよ!もっとやさしく手短にいってくださいよ!」

「高気圧と低気圧がぶつかるなんてだれもひとこともいってないでしょ!あ〜あ、あなたに一所けんめい説明しようとしたあたしがバカだったわ!まったくもう…」

「まったくもう…は私めがいいたいですよ!」

「じゃあ、いい!手短にいうわよ。エルニーニョが起こるとここには一滴も雨がふらなくなっちゃうかもしれないの!そうしたらコガタペンギン君!あなたもこまるでしょうけど、ここに住んでるほかの動物たち、コアラやカンガルーもこまるのよ!エルニーニョっていうのは東太平洋の温度が上がることだから、あたしのいかだでそれを下げようと思うの。あなたはここに雨がふらなくなることがあらかじめわかってるのに、それをくい止めようとは思わないの?もしも手伝わないっていうのなら、あたしは雨がふらなくなっちゃったのはコガタペンギン君のせいだってみんなにいいふらすんだから…カンガルーがあなたをうらんでおそってくるかもしれないわよ!そんなにあなたはカンガルーとボクシングがしたいの?」

「そんなムチャな!」

 つぎへ、

ホーム