「そんなことはないと思うけどな…」

「ちょっとあんた!今なんかいった?」

「いえ、べつに…」

「いいたいことがあったらはっきりいいなさいよ!まったくあんたっていうペンギンは優柔不断なんだから!!」

ってフンボルトさんにいわれたけど、いったいどこからどこまでがはにかみやで、どこからが優柔不断なのか?おいらにはさっぱりわからないよ。やっぱり”女心”ってむずかしいんだな!

 そうこうしてる内にガラパゴス博士がタイヤのついた枝打ちロボットらしき機械を引っぱってあらわれた。ガラパゴス博士はいつもは白衣を着ているのになぜか今日はタンクトップを着てたんだ。とうとつに博士が、

「さあ!これからみなさんに紹介する発明品はこちらだ!!そう!今世紀最高の発明品、枝打ちロボットだあ!…やあベティ!今までの枝打ち作業はたいへんだったよねぇ!」

っていうと、フンボルトさんが、

「ええ博士!枝打ちっていうのは高さ3メートルくらいまでの枝を切り落とすことなんだけれど、そこまで専用のはしごで登っていってナタやらノコギリやらをふるわなければならなかったのよ。女のあたしには重労働だったわ。それにスリキズやキリキズがたえなかったし…」

ってこたえただ。

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