『オキアミを食べたペンギン』

  ボクはマカロニペンギン。ホーン岬に住んでいる。久しぶりだね!今回も友達のアデリー君にかわってボクがお話しするね。

 このごろアデリー君、元気ないんだ。うつむいてばっかり…それにエサもあんまり食べてないみたい。そのことで、ペンギンがみんな集まって話しあったんだ。

ヒゲペンギンさんが、

「アデリー君が元気がないってきいて、昨日オキアミをもっていったんだが、アデリー君食べたくないなんていうんだ」

っていったんだ。

「なに、あの食いしん坊のアデリーが食べたくないだって!?それは重症だな!!」

って王様がいったんだ。するとスネアーズペンギンじいさんが、

「それはなにか悪いことが起こる前ぶれかもしれん。よし!さっそく占ってみるか」

って占いを始めようとしたから、

「占いなんかあとにして下さいよ!」

ってボクがいってやめてもらったんだ。

「おおかた急に色気づいてダイエットでも始めたんじゃないのかしら…ひょっとしたらあたしに恋しちゃったのかも…あたしにはマカロニさんっていう未来を約束したペンギンがいるのに…やっぱり美しいって罪なことね!ねぇ、マカロニさん」

ってフンボルトさんがいった。

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