『銅像をたてたペンギン』

そこでこの小さな旗が役に立つ」

ガラパゴス博士はできあがったばかりの旗をとって、さらに、

「この旗はけむりの中にある”酸性雨のもと”や“スモッグのもと”を吸いとってくれる!これをエントツの先っぽにたてるだけでいい」

っていったんだ。

「博士!せっかくあたしとマカロニさんが淡いロマンスにひたろうとしている時に、酸性雨だ!スモッグだ!っていわないでよ!」

「しかし…フンボルトや」

「マカロニさんだってそうは思わない?」

「博士、その旗をたてるだけですっぱい雨は降らなくなるの?」

ってケープペンギン君がきいた。

「ああ、理論的にはそうなんだが、今たっているエントツすべてにこの旗をたてなきゃあならない!世界中にいったいいくつのエントツがあるのやら…それから”酸性雨のもと”や“スモッグのもと”を出すのは実はエントツだけじゃないんだ!クルマやバイクも出すんだ。だからそれにも旗をたてなくちゃいけない!さいわいこの機械は小さい旗をいくつでも作ることができるが、エントツやクルマの全部に旗をたてるとなると数が多すぎてすごくたいへんだ!そこが一番の問題点だな!」

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