「ふ〜ん、ちょっと、飲んでもいい?」

「いいけど…」

っておいらはその水をおじさんのコップについだ。ヒゲペンギンのおじさんはぐいっと飲みほした。

「ふつうの水と変わりないような…きっと焼酎と割るとおいしくなるよ」

「そんなあ!焼酎と一緒に飲んだら効き目がへっちゃうよ」

「なあ、アデリー君、頭が良くなる水だなんてにわかに信じられないよ。ガラパゴス博士に調べてもらおうよ」

 と、いうことでおいらはヒゲペンギンのおじさんとガラパゴス博士のところへいった。博士は頭が良くなる水をさっそく調べてくれた。ガラパゴス博士がいうには、

「わたしが分析したところ、この頭が良くなる水はふつうの水となんらかわりないよ」

だった。

「ただの水ってこと?そんなことないよ!高名なシマフクロウ教授が、頭が良くなるっていってるんだよ」

「そのシマフクロウ教授っていうのはどこのだれなんだい?アデリー君はその大先生にあったことがあるの?」

「えっ!?シマフクロウ教授って有名なんじゃないの?」

「シマフクロウ君は北海道に住んでいるけれど、教授なんていう有名な先生は知らないよ」

って博士がこたえた。

つぎへ、

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