「博士が知らない!」 「ホントにそんな頭が良くなる水があるんだったら、とっくの昔に人間たちが見つけて飲んでいるよ。それが湧き水だったら、たくさんの人間たちがむらがって一瞬のうちにかれてしまうかもしれない。やつらは強欲だから…」 「おいらはひっかかったの?」 「それになあアデリー君、頭が良くなるってひとくちにいっても記憶力が良くなるのか?計算が速くできるようなるのか?IQが高くなるのか?その他もろもろ、いろいろなことが考えられる。頭が良くなれば幸せなのか?っていうと、そうでもないことだってあるんだ」 「おいらはトビ君にだまされたってこと?こんなことがフンボルトさんに知れたら、またおいらバカにされちゃうよ…バカにつける薬はないとか、頭が良くなりたいのだったらまじめに勉強しろとか、っていわれちゃうよ」 「まあ!仕方がないな、ご愁傷様ということで…」 ってヒゲペンギンのおじさんがいったんだ。おいらのこと、慰めてくれたのか?どうか?わからないけれど…。 おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。頭が良くなるにはやっぱり勉強かな? |