「ただの水じゃないよ。頭が良くなる水だよ!これを飲むだけで、これからのキミの人生はバラ色になるんだよ!」 「偉い先生も飲んでいるっていうことだし、これを飲んで頭が良くなればいっつもおいらのことをバカにしているフンボルトさんを見返せるのかなあ?それじゃあ、せっかくだから一本買っちゃおうかな?」 「お買い上げ、ありがとうございます。本日はサービスとしてもう一本付けとくよ。それから、ペンギン君、この水をキミたちペンギンの仲間に紹介してくれたら次回から、もっとお安くしておくよ!」 ってなことで、おいらは頭が良くなる水を買っちゃったんだ。おいらはさっそくトビ君から買った水を飲んだ。なんだか頭がスッキリしてきて、頭が良くなったような気がしたんだ。それからおいらはその水をもってヒゲペンギンのおじさんのところへいった。 「こんにちは!おじさん!」 「やあ!アデリー君じゃないか」 「ねえ、おじさん…今日はとっても珍しいものをもってきたんだ。それはなんと“頭が良くなる水”!毎日、飲むだけで頭が良くなるんだってさ。さっきトビ君から買ったんだよ」 「なんだって?頭が良くなる!そんなのがあるのかい?」 「これはね、北米にあるなんとかっていう山の湧水で、その山に住んでいる鳥たちはみんな天才なんだって」 っておいらはおじさんにビンを見せた。 |