新しいお花を作ったペンギン
おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。
ある日、おいらはガラパゴス博士のところへ遊びにいったんだ。博士はいつものように大きな機械を操作していた。
「ガラパゴス博士、こんにちは!今度の機械はなにをするものなの?」
っておいらははなしかけた。
「やあ!アデリー君じゃないか…この機械のことかい?コイツはサイクロトロンっていう重イオンビームを照射する機械だよ」
「サイクロトロン?」
「そう、サイクロトロンを使って重イオンビームを植物に照射して、今までにないお花を作ろうとしているんだよ。重イオンビームを使って植物の品種改良をやろうってわけだ。もうすでに、“御衣黄”って呼ばれているサクラに重イオンビームをあててできた黄色いお花のサクラは市販されているんだ。ピンク色のサクラの中に黄色いサクラがあれば、アクセントになってきさぞれいだろ?それから白いナデシコなんてものもある。今、私は青いヒマワリを作ろうとしているんだよ。青いヒマワリを見れば暑苦しい夏でもちょっとは涼しく感じるだろう!」
「青いヒマワリか…涼しいっていうよりもヒマワリが風邪を引いちゃったみたいだね!」
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