結局おいらはなかば強制的にいいくるめられて菜の花畑を作るのを手伝うはめになっちゃったんだ。

「そういえば、コガタペンギン君、さっきおいらにあやまろうとしたよねぇ。何をあやまろうとしたの?」

「それは、私めがアデリー君をフンボルト台風に巻き込んだようなものだから…つまりはこういうことなんですよ。昨日、フンボルトさんが私めのところにやってきたんです。フンボルトさんは例のごとく機関銃のようなしゃべりで私めをよくわからない菜の花畑の仕事を手伝わせようとしたんです。私めは、はじめはことわったんですよ。この前のいかだのときはホントに死にかけましたから…でも、いつのまにか最後には押し切られて手伝うことになっちゃったんです!そうしたら今度は、私めだけじゃあ人手が足りないってフンボルトさんがいい出したんです。誰か、紹介しなさい!って強くいわれたんですよ…つまるところ、私めはアデリー君はどう?っていったものだからこうなっちゃったんですよ」

「しかたがないよ、コガタペンギン君がいわなくても遅かれ早かれこうなったと思うよ」

「ちなみにガラパゴス博士は“毛生え薬”を飲むほうを選んだそうですよ」

「それは勇気ある行動だね!それにしてもおいらたちこれからどうなっちゃうんだろうね?」

「やれやれ」

つぎへ、

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