『油を作ったペンギン』

おいらはアデリーペンギン。南極に住んでいる。

 ある時、フンボルトさんがコガタペンギン君を連れてやってきた。

「おや。めずらしい組み合わせだね…いったいどうしたの?」

「アデリー君、ごめんな…」

「コガタペンギン君、あなたはだまっていて!」

ってフンボルトさんがコガタペンギン君をさえぎってしゃべり始めた。

「少しあんたに手伝ってもらいたいことがあるのよ。それはね、菜の花畑をいっぱい作ることなの。そして菜の花から蜂蜜や菜種油を採るの。菜種油は揚げ物なんかの料理に使ってその後、あまった油から石けんや燃料を作るの。油かすは堆肥にして次の年の菜の花畑に使うのよ!一大プロジェクトなんだからね!もしも手伝わない、なんていうのなら、これだけ環境、環境って騒がれている今の時代の反逆者、謀反者!ってゆってもいいわ!!」

「そんな風にいわれたら、手伝わなくちゃいけないみたいじゃないの?まったくフンボルトさんときたら台風みたいなペンギンなんだから…」

っておいらがいうと、

つぎへ、

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