「ねえ、お母さん…もっとそばによってもいい?」

「仕方のない子だねェ」

 Kちゃんはやっととろんとしたかと思ったら、すぐに目を覚ましてしまいました。あたりはまだ暗く、なんとまだ朝の4時でした!もう眠れません。そして待ちに待って、予定の時刻にディーラーさんがみどりのKちゃんに乗り込みました。みどりのワンボックスのお母さんともお別れです。みどりのKちゃんは眠い目をこすりながら言いました。

「それじゃあ、お母さん、ボクいってくるよ!」

「新しい運転手さんとは仲良くしてかわいがられるんだよ」

「わかっているよ!それじゃあね!」

 みどりのKちゃんはディーラーさんに新しい運転手さんところに連れてゆかれました。

 とある一軒家の車庫にバックで入りました。そうです!この車庫こそがみどりのK ちゃんの新しいおうちになるのです。しばらくすると新しい運転手さんがKちゃんのところにやってきました。その人は面長で黒ぶちめがねをかけて、なで肩で髪はボサボサ、ちょっと頼りない感じでした。

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