グラフィックス

パソコンにおける描画(グラフィックス)処理は、主にグラフィックス ボード上に設置されている グラフィックス チップ が行う。 グラフィックス チップ は、CPU とは独立に描画専用の高速な演算処理機能をもっている。 パソコンのCPUはグラフィックス チップに対して描画命令を発行する。 グラフィックス ボード上には、描画データ専用の高速メモリーも搭載されている。 グラフィックス ボードに搭載されるメモリー容量は解像度と色数の組み合わせにより決まる。 解像度は一般に、画面上の「横×縦」の画素(ピクセル)単位で指定される。 下表に解像度と色数に対するメモリー容量の関係を示す。

  解像度   256色  16ビットカラー  32ビットカラー
 640×480  300 ( kB )  600 ( kB )  1200 ( kB )
 800×600  469  738  1875
 1024×768  768  1536  3072
 1280×1014  1200  2500  5120
 1600×1200  1875  3750  7500

メモリー容量の単位 kB は キロ バイト を意味する。
[注] 2010年の時点では、グラフィックス処理機能をCPUが行う機種もある。この場合はグラフィックス ボードを必要としない。

グラフィックス ボードの映像出力端子
コンポジットやS映像ならびにD端子は、いずれも映像信号をアナログ方式で伝送する。 VHSテープなどのアナログ映像をパソコンに取り込んでデジタル映像にする際に利用される。
コンポジット端子 : RCAピンジャック (黄色) を用い、輝度信号と色信号を混合して伝送する。
S映像端子 : 4ピンのミニDINを用い、輝度信号と色信号を独立して伝送するのでコンポジットよりも画質がよい。
D端子 : D1からD5までの5種類の規格があり、輝度信号と色信号を独立して伝送し、 コンポジットやS映像よりも画質がよい。 規格の数字が大きい程、高解像度の映像信号の伝送が可能となる。
[注] 将来的には、映像出力端子としてHDMI端子やDisplayPort端子が有望である。


オーディオ
パソコンにおける音声(オーディオ)処理は専用のオーディオ ボードで行うが、 この機能がマザーボード上に付属している場合は 必ずしもオーディオ ボードを必要としない。 ただし 音質を重視する用途では、専用のオーディオ ボードを設置する方が望ましい。

アナログ音声やラインならびにマイクなどの各端子
アナログ音声端子はAV機器との接続に使用する。 左は白色、右は赤色で色分けし、ステレオ信号を出力する。 ライン端子は各機器のライン端子から音声を取り込む入力端子 (青色) と、送り出す出力用端子 (緑色) がある。 これら色分けについては、機種によって異なることがある。 マイク端子は音の取り込み専用で、内部では信号を増幅するためのアンプ回路につながっている。


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