ハード ディスク (HD)

ハード ディスクは 磁気記録装置の一種であって、常に高速で回転する磁気記録円盤と素早く 移動する読取ヘッド付きのアームから構成される。 動作中は高速回転する円盤の風圧でもって、読取ヘッドは磁気記録面より僅かに浮いており、 磁気記録面に接触しないように設計されている。 停止時には、読取ヘッドが安全な場所に退避する。 ハード ディスク に格納されたプログラムやデータは、電力が供給されなくなっても消失することはない。 また安価で大容量のものを製作することが出来るが、半導体からなる内部メモリーに比較すると アクセス速度は極めて遅い。 パソコンにアプリケーション ソフトをインストールすると、それらプログラムやデータは一旦ハード ディスクに 格納される。 アプリケーションを起動したときに、それらハード ディスク内に格納してあるプログラムやデータが内部メモリーに 読み込まれて実行される。 一般に PC-AT互換機 (DOS/V系パソコン) の 内蔵用ハード ディスクのバス規格は、 パラレルATAやシリアルATA が用いられる。 ただし 外付用ハード ディスクのバス規格は SCSI (スカジー) や USB (ユーヱスビー) が用いられる。 ATA規格のバスは、パソコンのマザーボード上にBIOSとともに標準搭載されている。 ATA規格のバスは SCSIバスに比較してデータ転送速度は劣るとされるが、 専用ボードを必要としないため SCSIより安価である。 ただし ATA 機器は 内蔵用に限られ、機器の外付けは不可能である。 ATAバスのデータ転送速度は パラレルUltra ATA/100 の場合、100 MB/s (メガ バイト/秒) である。 シリアルATAの場合、第一世代は 150 MB/s、第二世代は 300MB/s、第三世代では 600MB/s となっている。 USBバスのデータ転送速度は USB 2.0 の場合、60 MB/s である。 サーバーに内蔵されている ハード ディスク には、主に SCSI バス が用いられるが、 現在のパソコンにおいて SCSIは殆んど用いられていない。


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