もちろんピーカンの天気がキレイに撮れることは間違いないのだが、やたらコントラストがつくんだ。
雨降り(曇りも含む)は光が全体に回って、柔らかな雰囲気が撮れるな。
逆光は大概の人は嫌うが、そういうのがチャンスだ。
露出を間違えれば、ただの影になってしまうが、露出さえ気を付ければ(1段オーバーにする)背景がすっ飛び、なかなかおもしろい写真が撮れる。
もちろん、上で書いたように日中シンクロも手だ。
それにだ、女の子を逆光で髪の毛にラインライトが出るように撮ってあげると、喜んでもらえるぞ。
カメラを鞄から出したら、いつでもシャッターを押せる状態にしておけ。
フィルムの未装填や電源の入れ忘れなぞ、話にならん。
それに、フィルムを取り終わったら、すぐに新しいフィルムを詰めろ、シャッターチャンスはいつあるかわからないぞ。
先に新しくレンズを買わなくてもいいと書いたが、標準マクロは買った方がいいぞ。
なにせ、つぶしが利くね。一寸暗いが万能レンズだよ。
解像度は高いし、接写や複写はすぐできるし、慣れりゃ、一般撮影はこれ1本で済むぜ。
いい写真が撮りたかったら、美術館や博物館にせっせと通うことだ!
それも写真展だけでは駄目だ。いや、むしろ写真展へ行くのは少なくてもいいから、絵画展や工芸展に行くことを薦める。
構図を覚えるには写真展より絵画展の方がいいと思う。
むろん、写真展に行って、構図を見ることも大切だが、それよりプリント技術を見てくる方が大切だ。
特にモノクロの場合はプリント技術が重要だ!
自分だけで眺める写真ならともかく、他人様の共感を得る写真は謙虚に撮らなくていけない。
気持ちを一歩引いて撮った写真は、誰が見ても共感してくれるぞ。
それと、あれもこれもと欲をかいてフレームの中にいっぱい物を入れるな!
主題の被写体におまけが一寸付いていれば十分すぎる。
自分の構図を言うのもおこがましいが、私の構図は比較的空き空間が多い。(まるで柿右衛門様式のように)
余分な物は可能な限り入らないようにしている。(ヒコーキの地上展示の写真のことではない)
よく、いろいろな物をごちゃごちゃ入れて撮る人がいるが、それだと主題がぼやけてしまう。
フライト以外は短い玉でぐっと寄って余分な物を入れないようにして撮るのがいいぞ。
よく、写真は引き算だと言われる。その通りだと思う。もっとも、それを通り越して足し算で写真が撮れるようになれば、写真で飯が食えそうだ。
とまあ、言いたい放題書いたが、とりあえず、シーズンに間に合うよういろいろと試してみて下さい。
練習だと思って、鉄道(動いているモノなら何でもいい)を撮る、女の子を撮るといろいろやって、フィルムを消費して下さい。
現像は作品でないので、薬局などで安くやっているので十分です。36枚撮りを3本も使えば、だいたいわかると思いますよ。できることなら、練習の時だけは撮影データを残した方がいいですよ。(最低でも絞り優先かシャッタースピード優先ぐらいは)
参考文献
(株)セコニック発行「写真は光のメッセージ 露出テクニックガイド」 これはまだあるはず。
TIME LIFE発行「フォトグラファーズ ハンドブック」 これは古本でも手に入らんだろうなぁ。
秋田書店発行「少年カメラマン」 これも手に入らん。