網膜自画像
Self-portrait of retina


 自分自身の網膜をスケッチしてみました


 私の観察方
  • 白紙を2枚を壁に貼ります、それぞれの中ほどに点を記します、一方は観察用で点は固視点です もう一方は書き込み専用で点を固視点としてスケッチします
  • 紙と目の距離は30センチ位が適当です(自分で描きやすい距離)
  • 観察時の距離は一定に保って下さい、書き込み時の距離も観察時と同じにして何時も一定です、これでスケッチ時の倍率が一定になります
  • 固視点を見詰めピンホール亦はスリットを動かし見えた像を記憶し、スケッチ用の紙の点を固視点に見立て描きこみます
  • 一度に沢山の描きこみは不可能です、少しずつ、根気良く、出来るだけ正確に、何回も繰り返します
  • 黄班部中心窩と思われる部分は描きこむべき情報は殆ど有りません。
  • 中心窩を少し離れると、網目状と言うか、木の枝状と言うか、繊維様の物が見えてきます。
  • 注視する事が出来ないのでもどかしさを感じます、なぜなら注視点は固視点を常に見続けています
  • 偏心部を見るのでは無く感じ取る作業なのです
  • もっと良く見ようと注視点をそちらに向けても結局中心に見える(感じ取れる)のは情報が殆ど無い(中心窩に視神経は無い)無地の部分です
  • 少しずつ、根気良く、出来るだけ正確に


 右目の網膜像

 左目の網膜像
 右網膜のスケッチ
中心付近の立ての3点は真中が固視点上下の2点は距離を導く為の規準点です(後述)。
図の下方は網膜上部、図の左側は網膜耳側が投影されていると思われます。
実際にはもっと細かい毛細な線維様の物が感じ取れますが再現(私のスケッチ力)に限界がありこの程度しか表現できませんでした。
 左網膜のスケッチ
中心の点は固視点 左の網膜は右とかなり違い網目状・蜘蛛の巣状(マスクメロン状)は感じられるが木の枝状の模様は殆ど無い。
グレーで表した部分は右目の中心窩部分のように殆ど情報が無い、これは四十数年まえに眼球打撲を負った後遺症だと思われます。
衝撃で網膜上に膜が出来(網膜から0.07ミリ)膜が経年で収縮し一緒に網膜を引っぱった為網膜にしわが出来た。
後にこの膜を手術で取り除いて貰った。
白内障も出始めていてこれがスケッチに影響が有ったかどうかは不明です。


    視野(視角)
  • 右網膜スケッチの3点の外側2点の距離は16ミリです。
  • 紙までの距離は300ミリなので
    tanθ=16/300≒0.0533
    θ≒3° と成ります。
  • 固視点から5°外れると視力は0.1位に落ちます
  • 網膜の感知像はそれ以上離れていても細部まで感知出来るのは何故だろうか?


網膜像の捉え方
   
  • はがき位の厚紙に黒く塗り、1,5から2ミリ位の穴を開けてください
  • スリットは黒く塗った紙で短冊4枚を用意し、1,5〜2,0位の隙間を開けてセロテープ等で張り合わせて下さい


   ピンホールを使う場合
  • 無地の壁やノートをピンホールの穴から覗(のぞき)ながら
  • くるくると円を描くように回す
  • 又は上下左右動かす
  • 動かす速さはいろいろと試してください
  • 暫くすると網膜像が浮かび上がってきます
   スリットを使う場合
  • 無地の壁やノートをスリットから覗きながら
  • スリットと直角に小刻みに動かす
  • 動かす幅や速さはいろいろと試してください
  • 暫くすると網膜像が浮かび上がってきます
  • 左図では上下(スリット方向)が幅広く見えます
  • スリットを水平にして上下に細かく動かすと左右が幅広く見えます
  • 斜め方向はスリットを斜めにし、スリットと直角に振ります


 逆転網膜と固視微動
   左図は網膜です
 網膜の厚みは0,2ミリ〜0,5ミリとされています、上方に瞳孔があります。
更にその上の角膜上に、ピンホールやスリットをあてがいます
 図左の2本の直線はピンホールやスリットを瞳孔内の範囲で動かした時の入射光のずれを表しています
 網膜に厚みが有るので神経繊維層内の表在性毛細管網の影が視細胞層上でゆれ視神経細胞一個以上離れた別々の視細胞に当ります
 一つの細胞に同じ刺激が続くとその情報を認知しなくなると言います
 瞳孔の光の入射位置が変わると表在性毛細管網の影が移動して異なる視細胞を刺激してを知覚するようになるようです
だから何時もゆらゆらと揺れる見え方でしか捉えることができません
  • 茶色・・・強膜
  • ピンク・・脈絡膜
  • 脈絡膜に接している・・杆状体(明暗を感じる)・錐状体(色を感じる)層
  • 一番上の光の進方向と記されている部分が硝子体
  • その上に水晶体更にその上に瞳孔・房水・角膜になります

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