主な登場人物

みどりん このサイトの運営者。今のところサラリーマン。
最近は左官のバイトも頼まれるようになりました♪
好きな食べ物はケーキとフルーツとリボンナポリン(北海道限定)。
YASU みどりんのダンナ様で陶芸家。
DIY用品にはかなりウルサイ。
好きな食べ物はカツカレーとミスタードーナツ。
又さん 大工さん。というより私は家という作品を創る作家だと思っています。
風の又さん、と呼ばれ、どこにも属さない一匹狼的な大工さん。
好きな食べ物はビールとチーズ。
カッキ- 又さんの助手でオンナ大工。真の姿はケーナ奏者。
自転車で日本一周したことアリ。
好きな食べ物はオニギリとドラヤキ。
井山さん この家の大家さん。斜め向かいで治療院をやっています。
本人たち以上にこの家のために働いてくれています。
庭担当のお父さん・料理担当のお母さん・雪かき担当の学さん…
恐らく日本一すばらしい大家さんです。

物語の背景

引越しをすることになったわけ YASUとみどりんは北海道美瑛町に住んでいました。もともとは札幌でサラリーマンをしていたのですが、YASUが陶芸の修業をするため、美瑛町にある「炎創窯」でアシスタントとして働いていたのです。
アシスタント生活も5年となり、炎創窯を卒業して独立をすることになりました。それまでは炎創窯の敷地内にある離れのような建物で生活をしていたのですが、独立ということで新たに住む場所・工房・ギャラリーとなる物件を探さなくてはならなくなりました。
物件が決まるまで いろいろ考えて、場所は隣町となる富良野市内と決めました。私たちにはそれほど資金がなかったので、購入することは無理です。賃貸で、貸してくれる物件を探さなくてはなりませんでした。
図書館に行って、住宅地図をコピーし、空いている家をひとつひとつあたっていきました。そんなことをしているうちに、この物件に出会いました。
JR富良野駅から1500メートルという便利の良さ。でも川を越えて市街地のような喧騒はなく、正面に十勝岳・後ろに芦別岳の見える畑の真ん中という好立地。今時の建物にはない、懐かしい外観。母屋の他に納屋とカマボコ型の倉庫があり、広さも充分です。私たちは一目で気に入ってしまいました。
近寄ると、窓ガラスは割れ、玄関のドアも開いたまま、一部の天井は落ちて床に散らばっていました。中は家具や生活道具が置かれたままでちらかっており、何匹かのネコが住みついていたらしく、フンがあちこちに落ちて異臭がしていました。鳥の巣になっているところもありました。それでもその奥に見える床の間の柱は太い見事なえんじゅの木。天井も高く、縁側があり、欄間や手の込んだ引き戸が入っており、もともとはとても立派な家だったことがわかります。
持ち主を知りたくて、斜め向かいの家(井山さん)を訪ねてみました。持ち主はこの物件に元住んでいた人ではなく、今は井山さんのものになっていました。最初は断られてしまいましたが、途中いろんなことがあって、貸していただけることになりました。それが2004年4月のことでした。
片付ける このまま住むことは不可能ですから、直さなくてはならないことは明白でしたが、その前にとりあえず、この家を片付けなくてはなりません。
家の中には、本当にたくさんの物がありました。家具・布団・衣服・食器・電化製品・雑誌・おもちゃ…。長い年月が経っているのと、雨風があたっているのもあり、ほとんどがゴミとなりました。トラックを借りてきて、結局全部で2トン、捨てました。
ゴミばかりではなく、中にはお宝もありました。なつかしい明星などの雑誌、マンガ。おもちゃでもかなりレアなものがありました。それらはそういうのが好きな人にあげてしまいましたが、自分でも欲しい物は残しておきました。建具類も、ボロボロになっていたけれど、直せば使えそうなものは取っておきました。特に装飾ガラスの入った扉などは、装飾ガラスが今はもうほとんど手に入らないので、ガラスだけはずして残しておきました。
物がすべてなくなって、ひととおり掃除をしてみると、最初よりもさらに広く感じました。その分、家の痛みはこんなにヒドイのか、というのも目の当たりにすることになります。
又さんとの出会い 最初はすべてを自分たちで直そうと思っていましたが、家はあまりにも強敵な感じでした。約一年後、次の春にはオープンをしたいと思っていましたから、何年もかけてコツコツと、というわけにもいきません。さらに二人とも仕事を持っています。時間はあるようで実はそれほどありません。
あるところにリフォームの見積りを頼んでみたら、設備費も入れて1000万と言われました。もちろん、そんなお金あるわけないです。やっぱり自分たちでやるしかないのか〜。でも工具もないし、経験もない、時間もない。一番ベストなのは、一人だけ大工さんに入ってもらって、その人に教えてもらいながら、工具も貸してもらいながら、自分たちでやるってことだな〜と考えました。でもそんな都合のいい大工さんなんているんだろうか、と思いつつ、探していたら、又サンという名前が耳に入ってきたのです。
いよいよスタート 又さんに会って話をしてみると、実はこの物件、又さんも以前から気になっていたということで、是非自分も直してみたい、と言ってくれました。人気者の又サンですから、今とりかかっている仕事が終わるまで待って欲しいと言われ、我が家の着工は8月16日となりました。それまでの間は、自分たちで床をはがしたり、クギを抜いたり…という誰でもできるような作業をしていました。またどうしても必要な、電気と水道だけはひいておきました。