梨 の 病 害 虫

病 気
 
黒星病
 感染力が非常に強く、最も気を使わなければいけない病気です。春先は花芽や葉芽の基部に現れ、指先でこすると黒いすすの様なモノが付きます。 これを除去しなければ、次々と胞子が飛び二次感染します。その後果実にも感染し、黒い星状のへこんだ病はんをつくります。後に果実はカサブタ状になり裂果してしまいます。  開花期の4月に降雨が多いと初期発生が多く、梅雨のあがりが遅い涼しい年は、大発生することが多く要注意です。
輪紋病
 熟してくると病班が現れます。最初は針の先ほどの小さな黒い点ですが、時間とともに輪を描くように、大きくなって行きます。これは収穫した後も続きます。 雨の飛沫により感染するようです。 雨の多い年は要注意です。




害 虫

シンクイ虫
 これも厄介な虫です。これの被害で1つの畑が全滅したのを見たことが有ります。梨だけでなく、モモ、スモモ、梅、リンゴなどに卵を植えつけるため、夜間移動します。卵からかえった幼虫は果物の中心、芯の部分で成長していきます。最近フェロモン剤が開発され、その効果が上がっています。それは雌雄の交信を撹乱し、産卵を阻止し、生息数を少なくするものです。
シンクイ虫被害果 シンクイ虫成虫(約3mm) フェロモン剤のコンフューザーN
  
カメ虫
 杉や檜による「花粉症」の被害が多かった翌年に、大量発生するようです。これらの実を餌とし増殖し、林や荒地の土中で越冬するようです。、硬い実が好みらしく、荒地や野菜畑など、生息地はいたるところに在ります。朝晩梨園に飛来し、小さな実のうちから果汁を吸い取ります。吸われた処は細胞が死滅し育たないために、果実が変形していきます。また匂いを残しておき、同じ場所に来るため、ボコボコになる果実も有ります。
カメムシ被害果 チャバネカメムシ クサギカメムシ
ハダニ

 気温が上がり乾燥すると、ハダニの発生が心配になります。ハダニはクモの仲間で、成虫は8本の足が有り、6本の足を持つ昆虫とは違います。ハダニは葉裏の気孔を破壊すそうです。すると葉は生命維持が出来なくなります。加害された部分は白っぽく「カサカサ状態」となり、その後枯れて落葉します。夏の落葉は樹勢を落とし来年に影響します。また果実の品質も落ちます。ハダニは越冬し、翌年も顔を出します。増殖速度は非常に速く、観察を怠れません。

ナミハダニ カンザワハダニ ダニの被害を受けた葉
アブラ虫
 伸び盛りの新枝の若葉を加害し、樹勢を抑えます。それほど怖い虫では有りませんが、最近は殺虫剤に強い「黒いアブラ虫」が勢力を伸ばしています。



ワタアブラ虫