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チベットの秘境 チャーイ県
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チベットの中でもっとも秘境といわれるのは東の墨脱、察偶。西の阿里であろう。
しかし阿里は近年シガツェやラサ、あるいは新疆への国道が整備されつつあり、
車輌の通行も増えている。また空港の建設が始まり数年以内には短時間で入れ
るようになる。ここでは外国人の入境に厳しい許可性をとる察偶県の概況を紹介
する。

察偶県は右端の梅里雪山(カカルポ)を境界に、雲南省と接する
察偶県概况
察偶県は西藏自治区東南部、林芝地区東部の伯舒拉嶺(ボシュラ嶺)地帯に位
置する。東に雲南省徳欽県と西藏の左貢県を臨み南面はミャンマーとインドに接
する。西は墨脱県、北は左貢、八宿、波密県と隣あう。総面積31,305.38ku(新潟・
長野・群馬3県を合わせたくらいの面積)。
察偶県の地形は複雑で、地勢は東北から西南に傾斜した簸箕形を呈している。
本県の特殊な地形はインド洋モンスーンの影響を受け亜熱帯、温帯気候である。
気候は温和で多雨、日照時間は長く、年平均気温12.0℃、冬暖かく夏涼しい。3月
〜9月が雨季、年間の降水は4、5、6月に集中、年平均降水量は801.1mm。年平
均無霜期は280日に達する。全県の気候条件はかなり良く、温度は快適、日照も
適量で多種類の農作物と果樹が育つ。

察隅県(竹瓦根鎮)の中心地
察偶県の総人口は26,233人、そのうち農牧民22,754人、城鎮人口2,332人。県内
にはチベット、漢、ナーシー、ドロン、苗、回、メンパ、ロパ、リス、怒等10の民族と
一つの未認定民族--デン人がいる。
察偶県には3つの鎮と3つの郷がある。:竹瓦根鎮、上察偶鎮、下察偶鎮、古玉
郷、古拉郷、察瓦龍郷。そして合計114の行政村がある(中国の行政単位の県は
市の下にあり日本の町、鎮は村、郷は字〈集落〉にあたるか? しかし人口と面積
は日本の比ではない)。

冬の察隅
◎上察偶鎮
上察偶鎮は察偶県西南部に位置し、東に下察偶鎮を臨み、南はインドと接し、西
は墨脱県、北は昌都八宿、波密と隣り合う、察偶県の西中央部の郷鎮である。境
界線は120余kmになる。
上察偶鎮は元は松林区で今の松林村にあった。1960年に成立し、1984年上察
偶郷人民政府ができた。所在地は松林村から現在の鎮政府の所に移り、1998年
正式に上察偶鎮人民政府が成立した。
上察偶鎮には16の村と26の自然組がある。これは木宗村、阿扎村、亜中村、翠
西村、本堆村、布宗村、華達村、栄玉村、松林村、貢古村、米古村、古巴村、格
用村、次巴村、体育村、仕中村の各村民委員会である。

美しい春の村々
上察偶鎮の総人口は3,002人、そのうち農牧業に従事する人口が1,435人、鎮の
中心部の人口120人。全鎮ではチベット、漢、ナーシー、ロパ、デンの各民族が居
住する。
全鎮の平均海抜は1,900m、地形は複雑、地理位置は特殊で、年間降雨量が多
く、温帯気候に属す。察偶河支流に阿扎河があり、源頭の阿扎村(アザー村)には
阿扎千年氷河があり水資源が豊富である。
上察偶鎮には林業資源、鉱物資源、林下資源がかなり豊富である。常見される
林下資源には松茸、木耳や山菜の他、冬虫夏草、天麻、貝母、三七、黄連などが
ある。動植物もかなり多く、山中には虎、豹、熊、鹿、インコなどの国家保護動物が
いる。鉱物資源は金、銀、錫など数十種がある。
人々の生活面を見ると、全鎮の域内総生産898.64万元、農牧業従事者の平均
個人純収入2035.36元。
林業では、上察偶鎮の植生は複雑で、森林資源は豊富である。全鎮の70%が
森林で、樹の種類も紅豆杉、雲杉、檀香、雲南松などが多い。果樹などの経済樹
木は主にリンゴ、くるみ、木瓜、油桐、油茶がある。
農業
2004年末の全鎮の耕地面積は5223ムー(1ムーは6.667アール)そのうち水田は
2010ムー、畑3213ムー。一人平均耕地面積は1.73ムー、食料の総生産量は638.
078万斤(1斤は0.5kg)。主要作物は小麦、水稲、大豆、落花生、チンコー(裸麦の
一種)、ソバなど。牧畜業はあまり盛んではないがヤク、pian牛、黄牛、山羊、綿
羊、藏猪が主である。
交通通信
県城から120km離れており、公道が通じている村は11ヶ所、通じていないところ
の5カ村では補修道をラバと馬の駅伝によっている。2003年衛星電話が通じ、
2004年からはプログラム制御電話によって全鎮の通信が行われるようになった。
町村建設:町村は発展を続けており、当面、体育村では安定した模範の村とし
て、村の施設を増築する。
水利電力
上察偶の8つの村には電気が通じ、米古発電所の年間発電量は31万kwhに達
し、住民の生活と生産に供給しており、農村改造に役だっている。
文教衛生:2003年の全鎮の教育投資は109万元、その中で広東の完美公司が
60万元をだして中心小学校の校舎を改装してくれた。現在、上察偶鎮には2つの
小学校があり、一ヵ所は在校生403人、適齢児童入学率は90%に達しているがさ
らに改善をめざす。
医療方面は2004年に診療所と入院施設が改善された。医師は4人、病床8。さ
らなる医療サービスの向上に努めている。
人文自然景観
上察偶鎮の地理位置は特殊で、自然景観は壮観である。観光景点になるのは
阿扎村(アザー村)の阿扎千年氷河、米古の檀香木、仕中の達qiong寺、木碗、手
工芸精品。上察偶鎮の旅行業の発展のため鎮政府は西巴珞巴(シーバロバ)民
族村の整備に予算をつけた。

下察隅鎮
◎下察偶鎮
下察偶鎮は西藏の東南角、察偶県の南よりにある。東は竹瓦根鎮と隣りあい、
西北は上察偶鎮と連なる。東南はミャンマーと接し、西南はインドに接する。中印
国境線は95km、中緬国境は25kmである。全鎮の総面積は1,215.07ku、鎮政府
所在地は察偶県城から61公里、上察偶鎮とは50km離れている。

下察隅のバナナ畑
政区沿革
下察偶鎮は元は下察偶区委員会で、洞冲村南面100mのところにあったが、
1979年新区に移り1986年郷となり、2000年に鎮に改め察偶県の管轄になった。
下察偶鎮は20の村民委員会があり、沙竢瑪村、松古村、京都村、竹尼村、宗古
村、日瑪村、塔瑪村、ga腰村、拉丁村、沙窮村(沙窮二組を含む)、沙qiong洞冲
村、ga堆村(含ga美組)、巴安通村、新村、夏尼村、塔林村、共同村、自更村、扎
巴村、知巴村、農場は林芝地委の直属。2005年の統計では下察偶鎮の農牧民
859戸、4,589人。農場200余戸800余人。
自然特性
下察偶鎮では多くの人々が海拔1400m〜1600mに居住しており、森林面積の
65%以上がここにある。年平均気温は12〜14℃。年平均降雨量は720.3〜987.2。
無霜期間は330日前後。亜熱帯モンスーン気候に属す。これが動植物の繁殖に有
利な条件を提供し、自然資源は豊富で、水稲が盛んで"西藏の江南"と称される。

下察偶の水田の稲
下察偶の森林資源は豊富で木材の質もよい。動植物と林下資源は豊富で、広大
な自然保護区がある。すでに知られた菌類をはじめ、漢方薬材は数十種にのぼ
る。地元でよく知られ採集されるものに、虫草、天麻、貝母、三七、黄蓮、七葉一
支花等がある。また国家重点保護動物は100余種(山鶏、麝、熊、虎、野山羊、野
牛、インコ、豹等)がいる。
林 業
下察偶林区の樹種は、馬尾松、雲南松、香樟、雲杉、紅豆杉など多くの種類が
ある。その中で貴重なものは数十種。果樹など経済樹木にはリンゴ、ミカン、ナシ、
油桐などがある。
農 業
下察偶は農業を主とし全県の食料主産区である。耕地総面積は10,429?(水田
7401ムー、畑3,082ムー)1人平均2.2ムー(1ムーは約667u)、食料総生産量は12,
550,041斤。主要農作物は稻、とうもろこし、小麦、落花生、油菜等。養殖業は黄
牛、生猪、鶏、鴨、魚などである。

民家近くの水田
水利電力
下察偶鎮には水路が35条ある。水力発電所は2座で発電量は700kwhで全鎮の
70%をまかなう。
人文自然
下察偶には未認定少数民族のデン人の村が6つある。デン人の家庭は237戸、
1,159人。彼らの独特な習俗は貴重である。ここには原始森、雪山、河流、氷河
湖、草地、があり動植物の種類は多く、とりわけ蘭草は
1,000余種に達する。
◎竹瓦根鎮
竹瓦根鎮(チュワゲン鎮)は察偶県の中心地。県の中心ほぼ東南にある。南北
約60km、東西約40km。地勢は西北が高く、東南が低く、起伏が大きい。南北の
高度差は1,500mに近く、全鎮の平均海拔は約2,300m。総面積2,878.1ku。2003
年末の人口2,762人、そのうち農牧民人口2,712人。16の村民委員会がある。1966
年5月察偶県となり、県政府はチュワゲン鎮におかれた。はじめ昌都地区の行政
管轄だったが、1986年林芝地区の管轄となった。

ドモラ雪山
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