扇町ミュージアムスクエア クロージングイベント・シリーズ 大阪市助成公演



さて、今回のお話は・・・?

小学校でいじめられっこの「けい」と「そう」は教室に居場所がなく、
誰もいない壊れたビルの中で毎日毎日“強くなる”訓練に励んでいる。

廃墟のビルで見つけた落書きのような言葉。

『さポろペ』

いつ誰が書いたのだろう?その意味不明な言葉を
少年達は強くなれる呪文と考えて、

「さポろぺ、さポろペ、もっともっと強くなれますように・・・」

と繰り返しながらさらに訓練を続ける。

本当に意味のない言葉なのだろうか・・・?

その言葉の意味を深く知ろうとした時、
昔、月子という少女が引き起こしたある事件が明らかになっていく・・・

その瞬間から廃墟のビルは何か大きな怪物の内臓のように少年達を、
そして月子を飲みこんでいくのだった・・・

 


1996年3月 スペース・ゼロにて初演。第4回OMS戯曲賞最終選考作品。
1999年4月に月子さんバージョンとして再演。(一心寺シアターPart2)
そして、再々演となる今回・・・

またも「さポろぺ」という不可思議な言葉が
物語を、そして客席をも巻き込んで
ここ最近のアグリー作品とはすこ〜し違う
元気で明るく、お化け屋敷のような空間を創り出します。



戻る   ホーム