第25回本公演

さてさて、今回の物語は・・・?


 

テントがある。

それはきっと昔は演劇をするためのテントであったが、今となっては公園の砂場の横に、まるで浮浪者が住むような、匂ってくるようなテントと成り果てている。それでもまだそのテントは、公園のど真ん中に居座っている。

そのテントで一人暮らす女<朝子>のもとに、役所で働く<八神>が訪れる。
<八神>の仕事は、市民のための公園を占拠しているテントを撤去するために、我が物顔で暮らしている<朝子>を説得しなければならないのだ。

しかし、どうやら<朝子>のほうが一枚上手のよう。<八神>が訪ねてくる度に、<朝子>は芝居のような、実体験のような不思議な話をするのだが・・・

 

 


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