(概要)
近年アレルギー疾患が異常なほど増えています。また、今はアレルギー症状がない方でも近い将来金属アレルギーになってしまう可能性は否定できません。もともと金属アレルギーそのものは昔からあった病気なのですが、その発病率は最近急増しており、環境の汚染された現代における現代病の一種ともいえます。
このアレルギー疾患のうち、43%(東京医科歯科大学アレルギー外来調べ)が歯科のつめもの・かぶせものなどの材料である金属材料にあることが判明して大きな話題になっています。1999年、12月3日号の週刊ポスト、その他新聞等により多数報道されています。また、歯科材料でも、プラスチックにより環境ホルモンの一つであるビスフェノールAが溶出し大きな問題となっています。
そこで、当医院もこの問題を重要視して、金属アレルギーの危険性のないビスフェノールAの溶出しない材料を患者様に提供し、身体により安全性の高い材料を使用することにより安全な治療を実施するため、最新鋭の歯科用精密機器『キャディム』を導入しました。



・金属アレルギーはアレルゲンに対する拒絶反応

『アレルギー』
という言葉はおそらくどなたもお聞きになったことがあると思います。
アレルギーという概念は、1906年に von Pirquet という学者さんが提唱しました。
allos(変わった)ergo(働き)という意味の合成語ですので、直訳すれば「変わった働き」ということになります。
アレルギーはいろいろな化学物質、植物性・動物性物質、化粧品、金属、繊維等で起こりますが、金属が原因の場合を金属アレルギーといいます。



そもそも金属アレルギーとは人間がもつ抗体反応の一種で、ある金属イオン(これを『アレルゲン』と呼びます)が体内に吸収された場合、その金属を滅殺しようとして体が抗体を作り、次回に同じ金属イオン(アレルゲン)が体内に吸収されると、前回の侵入時に用意された抗体が金属イオン(アレルゲン)と激しく反応し、その際に体に腫れやかゆみ・痛みを発病するもので、ちょうど病原体が体内に侵入した時に白血球がその病原体と反応して、腫れや膿みを起こすのと同じような作用なのです。
つまり、電気化学的、又、力学的、細菌学的などの作用によって、金属がイオン分解します。金属イオンがタンパク質と結合し、生体が記憶します。次に金属イオンが触れた時、異物排除の作用を起こします。そのときに金属アレルギーが起こるわけです。









また、現在は全く金属に対してアレルギーを示さない人も、上記のような理由からいつアレルゲンが体内に侵入するかわからず、また、出産や大きな怪我をしたりした時などに体質変化し、それまでは反応していなかった金属に対して反応するようになってしまうこともありますから簡単には安心できないのです。
ただ、よく勘違いされているのですが、リングやピアスを長時間に身に付けていて、お風呂に入ったり洗物をしたりした場合や、充分に手入れされていないアクセサリーを汚れたまま身に付けてしまい、金属アレルギーとは全く関係のないばい菌や洗剤の残りなどで皮膚を刺激してしまい、皮膚が赤くかぶれてしまったりします。
これについては、アレルギーとは全く違うものでして、特にシルバーの場合、酸化して表面が黒くなったものをそのまま身に付けたり、市販のリキッドタイプのクリーニング液でクリーニングしたとしても、その後の水洗いが不十分なまま身に付けてしまうと、クリーニング液に含まれる希塩酸により皮膚を傷めてしまうことも多くあります。

金属アレルギーと         環境ホルモン

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