不定期刊!時刻表ここが見所

このコーナーでは、私鉄時刻表で目に付いた所や、ダイヤ改正の目に見えない部分などをご紹介していきたいと思います。不定期刊ですので、次回は何時になるかは全くの未定ですのでその点についてはご了承下さい。


その1 東武線2001年3月28日ダイヤ改正
(東武線時刻表1999年野田線ダイヤ改正号・東武線時刻表2001年号)

多少前の話になりますが、東武鉄道では越谷〜北越谷間の複々線化完成に伴い3月28日にダイヤ改正を行いました。この改正では特急「スペーシア」の増発・全列車の春日部及び新高徳停車・新栃木停車を栃木停車に変更などがメインに掲げられておりますが、隠れた改正部分もあります。以下は時刻表本文を転載したものです。

1999年号本文 2001年号本文

左側が1999年野田線ダイヤ改正号の日光線本文、右側が2001年号の日光線本文です。ここで1999年版では新栃木1351発の929列車、2001年版では新栃木1350発の919列車に注目していただくと、新栃木では919列車は929列車より1分早く出発し、下今市には6分早く到着していることが分かります。即ち、ダイヤ改正によって日光線のローカル列車は5分スピードアップされていることになります。これはいったいどういうことでしょうか?

種明かしをしますと、ダイヤ改正により、今まで日光線のローカル列車に使用されていた釣掛駆動の5050系から快速に使用されている6050系に車両が変更されたことによりスピードアップが実現したわけです。このように、時刻表をよくよく見てみると概要には載っていない小さい改正部分も見えてきますので、読む楽しみも増すと思います。是非、ダイヤ改正時には前の時刻表と読み比べてみましょう!

引用文献
東武線時刻表1999年野田線ダイヤ改正号(東武鉄道株式会社発行)
東武線時刻表2001年改正号(東武鉄道株式会社発行)


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