2015年8/15 MT破損解析[軒下ガレージ]

夏休みの宿題?自由研究?。
昨年オイルを吹いたミッションが放置だったのですが、やっと時間が出来たので故障解析です。
MT換装前の自己診断では、

@普通に走行していたらシフトノブに軽いショックとともにオイルを吹いた。
  その状態でも普通に走行可能。
A通常走行では違和感無いが、アクセルオフのエンジンブレーキ時にゴーという微かな異音。
  音色はどのギヤでも差が無く、車速に比例する。
B翌日、車体下部から目視チェックするも亀裂は見当たらず。でもオイルはジャジャ漏れ。

といった症状から、ギヤが割れてベルハウジング内のケースの何処かをぶち破り大穴。
ギヤは変速ギヤではなくファイナルと予想していたのですが
ベルハウジング
穴は大穴ではなく、クラック程度。シャフト軸ごと外側に向かって押し出されたようなクラックの入り方です。ちょっと妙なクラックですね。クラックがこの位置でMTオイル1.5リッター程度残して漏れずに走れます。お陰で何とか自走可能。不幸中の幸い。
さて、中身はどうなっているのでしょう?
ファイナル 3ヶ所割れ
予想通りファイナルが割れてます。目視では3ヶ所割れてる。でも歯が1ヶ所全部ではなく3分の1くらいちょっと残ってるのでリングギヤとの噛み合いは辛うじて保たれてます。
リングギヤ側はとても綺麗です。破片をかみこんだような痕は全く見当たらず。
おそらく割れた歯はリングギヤに噛み込まれずに、そのまま歯の外側に逃げて行き、ケースとの隙間を1回転して落ちて行ったのではないかと思われます。
歯車の外側だけ割れてる割れ方と、ケース&ベアリングレースの痕跡から想像できます。
リングギヤに噛み込んでないとすると一気に3ヶ所割れたのではなく、それぞれ単独のタイミングで割れた可能性が高いです。
破片は一番下まで落ちずに途中に引っ掛かって留まっていました。ドレンボルトの磁石に回収されずじまいです。
ケース内側から
今、思いおこしてみると、エンジンブレーキ時のゴーという異音は、壊れる2戦前の帰り道から発生していた気がする。その時はとても微かな音量で判別できず、気のせいかなと思っていたのですが後の祭り。
変速ギヤではなくファイナルだったので金属疲労でしょう。競技用途だけでノーメンテで7万キロ。まぁ妥当なところでしょうか。きちんと調べてみれば、残った歯車にもクラックがあるかもしれません。
過去に使っていたニスモのクロスMTの2速が飛んだのも7万キロ弱だったな。そこら辺に純正MTの寿命があるのかもしれません。

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